アイサプライ・ジャパン株式会社(東京都中央区京橋、代表取締役社長:ティム・ワン;Tim Wang)は、8月11日「太陽光発電システム設置数は下期に増加するがモジュールの年間売上げは昨年並み」を発表した。

IHSアイサプライの調査によると、グローバル市場で太陽光発電システムの設置数は、2011年下半期は回復するが、価格の急落により太陽光電池モジュールの売上は年間で見るとゼロ成長となる見通しだ。
2011年上半期、世界の太陽光発電システムの設置は6.6GWで、2010年同時期の6.8GWと比較して4%の減少となった。しかし下半期には世界市場の設置数が加速し14.7GW におよぶ見込みである。通年の設置数は2010年の17.6GWから2011年には21%増の21.2GWになると予測される。
「元気のなかった上半期の後、後半の6か月は特にドイツやイタリア市場の設置需要が回復し、世界市場での太陽光発電システム設置規模は通年で21%の成長が見込まれる。」IHSの太陽光発電市場の主幹アナリストであるStefan de Haanは語る。
「しかし、上半期の停滞が太陽光発電用モジュールの価格の低下を招いた事により、モジュールの年間売上げは結晶系および薄膜系モジュールの両方で2010年と比較して横ばいとなる見通しだ。」
上半期の停滞と下半期の回復
上半期の停滞は主に世界の太陽光発電システムの2大市場といえるドイツとイタリアによって引き起こされたものだった。
ドイツでは、5月初めまで太陽電池モジュールの価格が高すぎて新規設置への投資意欲が盛り上がらなかった。その後5月と6月に起こった価格の暴落がある程度需要を刺激したが、上半期の価格の下落が非常に大きかったために、投資家の多くはさらなる価格低下を期待し投資は待ち状態になっていた。
一方イタリアでは、国の新しいエネルギー政策”4th Conto Energia”の導入に伴う混乱が不安を掻き立て投資家を思いとどまらせる結果となった。
しかし今は両国共に状況は安定してきている。
ドイツでは、現在のモジュール価格は0.85ユーロ/Wで、住宅用システムは2.2ユーロ/Wで提供され投資状況は今まで以上に活発化し、特に小型のルーフトップ向けは活発である。イタリアでは法的な枠組みが明確になり、市場の中で重要なカテゴリであるルーフトップの市場は規制から除外されている。このような状況から、IHSアイサプライではいずれの国もこれ以上の需要の低下は見られないと考えている。
設置業者の多くが年末まで予約が埋まっていると報告している。結果としてIHSアイサプライでは2011年のドイツ市場での設置規模は6.9GWに上昇すると見ている。これは2010年の7.4GWと比べると7%の減少であるが、それでも多くの市場参入者の予想を上回る数字である。イタリアでの設置規模は5.0GWに上り、2010年の3.6GWから増加すると見ている。
価格低下の影響を受けてモジュール売り上げは前年並みに
2011年下半期の市況は回復増加傾向で推移し、価格もこれ以上の低下はないと予測している。しかしながら、太陽電池のサプライヤにとっては、上半期の価格暴落があったことから依然として予断を許さない状況にある。
太陽光発電の設置需要は今年最高レベルに達する見込みだが、モジュール業界は2010年に346億ドルまで上がった売上げは、2011年大きな伸びは期待できない。
次のモジュール価格の下落は2012年第1四半期に起こることが予想されており、来年も、設備投資の勢いが需要の低下や売上げ減の影響を受けると思われる。市場状況によっては競争環境が変化する可能性もありうる。
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