アイサプライ・ジャパン株式会社(東京都中央区京橋、代表取締役社長:ティム・ワン;Tim Wang)は、8月26日「車載インターネットラジオ市場が今後急拡大」を発表した。

IHS iSuppli の調査によると、インターネットラジオ機能を搭載した自動車のグローバル市場販売台数が、今後8年間で30倍以上の規模に急拡大する見込みであり、これからカーエレクトロニクスシステムに組み込まれる車載アプリの市場拡大を牽引して行く。
ヘッドユニットにインターネットラジオ機能を搭載した車の販売台数は2010年の16万8千台から2018年には2400万台に上る見通しである。アメリカが市場をリードして行き、販売数は2010年の14万9千台から2018年には1千90万台へと成長すると見込まれている。
「今後数年間のうちに、クラウドベースのコンテンツを活用できるように設計されたヘッドユニットを搭載した自動車の出荷台数の増加で車載アプリが急伸する。」IHSのオートモーティブインフォテイメント分野の主幹アナリストEgil Juliussenは語る。「車載型やスマートフォンのようなモバイル端末によって、一連のインフォテイメント、エンターテイメント、リモート診断、ナビゲーションサービスなどの車載アプリを提供する。音楽が車内エンターテイメントとしては75年以上もの間市場を主導してきたが、インターネットラジオは車載アプリの革新をもたらすものであると期待されている。」
ヘッドユニットはアプリケーションをベースとしたデザインに
自動車へのインターネットラジオ搭載率の急増はカーエレクトロニクスシステムの設計の基本的な変化により実現している。オートモーティブインフォテイメントシステムは機能が固定されたヘッドユニットからIHSが称するアプリケーションベースのヘッドユニットへ移行している。
PCと同様に、アプリケーションベースのヘッドユニットはソフトウェアとハードウェアプラットフォームを基盤とし、すべての機能はアプリケーションを介して提供される。このようなアプリケーションはヘッドユニットプラットフォーム上で走り、自動車メーカが車に搭載するヒューマンマシンインターフェース(HMI)から提供される。
ヘッドユニットにスマートフォンを統合するソフトウェアを用いることで、ドライバは数多くの自動車関連のスマートフォンアプリを使用できる。スマートフォン側では、コンテンツやサービスを利用するための費用を含むデータプランを提供する。現在このような機能を持つヘッドユニットはごく僅かではあるが、このアプローチは今後数年間で大幅に増加するだろう。
インターネットラジオはアプリケーションベースのヘッドユニットで最も普及するアプリケーションの一つとなる。
アメリカ市場が先導
アメリカで販売されている自動車の約50モデルに既にインターネットラジオアプリが搭載されているか、もしくは2012年モデルには搭載される予定である。BMW、Ford、Lincoln、Mercedes-Benz、Scion、Buick、ChevroletそしてHyundaiのモデルにインターネットラジオアプリが搭載されている。ヨーロッパでは、今のところBMWとMiniだけである。中国では、中国メーカの高級モデル4種でインターネットラジオを搭載しようとしている。
Pandoraが先行
Pandora、iHeartRadio、Slacker and Spotifyなど、さまざまなインターネットラジオサービスプロバイダがアメリカ市場に進出している。これらの企業のサービスは標準的なラジオ放送や契約型のサテライトラジオと直接競合する。
Pandoraはクラウドベースのインターネットラジオアプリケーションのデファクト・スタンダードであり、ほとんどの自動車メーカや、アフターマーケットのヘッドユニットサプライヤで採用されている。例えば、PioneerはPandoraLinkアプリを無料で提供しており、それを利用するにはヘッドユニットとスマートフォンをPandoraラジオにつなぐアフターマーケット向けインフォテイメントヘッドユニットが必要となる。
Pandoraのサービスは様々なディストリビューションチャネルを通して利用できる。PCでのストリーミングに加えて、Pandoraはスマートフォン向けのアプリケーションを開発し、Alpine、Panasonic、Pioneer、Samsung 、Sonyなど、200社を超えるコンシューマエレクトロニクス端末のメーカとパートナー契約を結んでいる。
Pandoraはさらに、サービスを既存および将来のオートモーティブサウンドシステムに統合するためFord、Mercedes-Benz、Miniなどの大手自動車メーカや大手メーカ向けのサプライヤとの提携関係を構築している。General Motors、Hyundai、Toyotaも将来的にPandoraを統合する計画を発表した。
クラウドサービスへ
クラウドインターネットラジオのコンテンツソースとして他の候補が多く存在する。AppleのiCloud、GoogleのMusic or Amazon’s Cloud Drive などのようなクラウド音楽ロッカーサービスはモバイル業界でアプローチが一般化したことで、自動車での展開が見込まれる。しかし現段階では、自動車メーカはこのタイプのクラウドサービスを自動車に導入することにほとんど関心を示しておらず、Pandora、iHeartRadio、Slackerなどの一般的なエンターテイメントアプリが導入される傾向にある。
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